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空気清浄機の方式の1つであるコロナ放電方式という技術を使用した空気清浄機のデザイン。
コロナ放電方式というのは簡単に言えばイオンによって臭いの元やカビなどを分解・除去し、イオンの移動によって空気に流れを作ることができる技術である。
そのため、他の方式のように空気を送るためのファンが必要なく、とても静かで小型でも十分な空気清浄能力を有することがコロナ放電方式のメリットである。
そのコロナ放電方式の採用を想定して、人々の生活に馴染む空気清浄機を目指しデザインを行なった。
そこで着目したのが”部屋の空気をきれいにする”という行為の原点だ。
空気をきれいにするという行為の歴史を辿ると、窓を開けるという行為に行きつく。
電気のない時代でも室内の悪臭や淀んだ空気を入れ替えるために部屋には換気のための窓を設けて、空気の入れ替えを行なっていた。
窓は室内にあって違和感のないものであり、空気を綺麗にする行為としても違和感のないものだと言える。
そんな窓をモチーフに空気清浄機をデザインすることで、窓をあけるようにガラス板を押すと電源が入り、静かな風が心地よく流れ出す空気清浄機となった。